スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

出会ったその日から




前ブログ(以下略)
ポケモン擬人化、パール軍のお話。
蒼凪(エンペルト♂)視点で、利恩(ルカリオ♀)との出会い。


まだ保存していなかったので、こちらに再掲載。






  「よかったら、このタマゴを貰ってくれないか?」





それが、お前と私の出会いだった。
鋼鉄島で出会ったゲン、と言う男が柚樹菜に渡したタマゴ。
その中にお前はいた。勿論、お前と出会う事は知らなかったが。
男は苦笑しつつも、「これは私が持つ物じゃないからね。」と言っていた。
隣にいるルカリオは、少し不満そうな顔をしていたが
「ゲン様がそう言うなら。」と言って私達から目を逸らしていたような気がする。
……どうやら彼は、タマゴを渡す事を反対していたらしい。
そんなに大切なタマゴなら、渡したくないと説得し続けたらいいのに、
まぁ、見ていると相当説得したようには見えるのだがな……。





タマゴの世話は、順番交代に行なわれた。
最初は雷夜が、そしてリリアナ、聖琉、麗亜と。
雷夜はタマゴを優しく撫でてやるなど、まるで父親のような事をタマゴにしていた。
リリアナは得意の草笛を聴かせたり、アロマテラピーで癒しを与えていたりしていた。
聖琉はタマゴを落とさぬように空を飛んで、風を浴びせる等意味不明な事を。
そして麗亜は、私達のいない所でこっそりと歌を聴かせていたりしていたらしい。
……あのいじっぱりの麗亜を、そこまで変える奴。
ついに私の出番が来て、そのタマゴを手にしても
何故そうなったのかは、よく分からなかった。






「ゲンさんね、ルカリオと一緒だとタマゴを大切にしすぎて
 ずっと離れないだろうから、あたしに渡したんだって。」
タマゴを手にどうすれば良いか迷っていた時、柚樹菜が私の隣に来て、言った。
「……別に、それはいいんじゃないのか?
 それは、生まれてくる子を楽しみにしているから言ってるんじゃ……。」
「そうかもしれないね。
 でも、ゲンさんは暫く鋼鉄島で修行するとか言ってたし……。
 鋼鉄島って中結構暗いじゃない?……だからじゃないかな。」
私が尋ねると、柚樹菜は苦笑を浮かべながら言う。
「……自分の元だったら、修行ばっかりで楽しくないだろうし
 柚樹菜の元だったら、安心して優しい子に育つだろう。と?」
「さぁね、そこまではゲンさん言ってなかったし……。」
私にも分からない、と言って柚樹菜は私の手の中にいるタマゴを、優しく撫でた。






撫でられたタマゴは、少しだけ動いた。
実際、貰ってから結構時間が経っているから生まれるまでもう少し、といった所だろうか。
私が始めてこのタマゴを抱いた時も、温かく、そして僅かに動いていた。
……その時も、何をしたらいいか分からずただ抱きしめていたような気がする。
柚樹菜も、子供の頃辛くて泣きそうになっていた時、母親に抱きしめられ
その腕の中で、ずっと泣いていた、と言う。
……母親に抱きしめられた記憶など、私にはないから
どんな感じなのかは分からないのだが……落ち着く物、と言う事は確からしい。
このタマゴも、そう思っているのだろうか?
私を、母親とでも思っているのだろうか……?






ヒトの母親は、子供が生まれる前にいろいろな事をすると言う。
本を読んであげたり、音楽を聴かせたりと……。
雷夜達も、タマゴの世話をしていた時
自分がタマゴの頃にやってくれた事をしてみただけ。と言っていた。
……聖琉は、本当かどうかは分からないが。
だったら、私は……。







「……柚樹菜。毛布を持ってきてくれないか。」
私はタマゴを優しく抱き寄せると、小さな声で言う。
柚樹菜は、そんな私にクスリ、と笑って尋ねる。
「……本はいる?童話とかがいいかな?」
「そうだな、……それも持ってきてくれ。」
私が頷きながら言うと、了解。と言って柚樹菜は荷物を取りに自分の部屋へと戻った。
私がタマゴの頃にやってくれた事。
それは、タマゴが寒くないように毛布で温めながら、本を読んでくれた。
優しかった母が、私が生まれてからもやってくれた事。
……私がナナカマド氏の下に行く時、泣いて引き止めていたらしい母がやってくれた事。
他の奴等がそうしたなら、私もやってみようではないか。
私が好きだった話を聞かせてあげる。そうするだけだ。
タマゴが、この話を気に入るかは分からない。
でも、私が出来るのはこれくらいだから。






もう一つ願う事といえば、この子が元気に生まれてくる事。
それが、私……そして、皆の願いだから。







朝日が差す。
眩しさに目を擦り、ベッドから起き上がった。
昨日はあの後、柚樹菜が持ってきてくれた毛布でタマゴを包み
ずっと童話を読んでいたのだが、いつのまにか眠ってしまったらしい。
「(……そうだ、タマゴは?)」
我に返り、私は自分の周りを見渡す。
読んでいた本はベッドの上に落ち、私の隣にもタマゴはない。
周りには、タマゴの殻らしき物が散乱している。
私は慌てて布団を取り除き、毛布も剥ぎ取る。






  そこにあったのは、小さな寝息を立てている少女の姿が。






「起きた?蒼凪。」
先に起きていたらしい柚樹菜が、私に話しかけてくる。
そして、嬉しそうな笑顔を向けながら近づいてきた。
「驚いたでしょ。あたしが蒼凪を起こそうと思って部屋に入ってたら
 もう生まれてるんだもん。リオルの女の子だったみたい。タマゴ。」
「リオル……。」
混乱したままの頭で、私はその少女を見る。
確かに、そこにいるのはリオルで……他のポケモンには見えなかった。
「……そうか、お前はリオルだったんだな。」
あのルカリオが、ずっと反対していた理由が今分かっていたような気がした。
同族で、しかも大事な妹が出来るとわかれば、誰だって反対するだろう。
しかし、ゲンは今のままではこの子が健やかに育つはずがない。
そう思って、彼は私達に預けたのだ。
ポケモンを心から愛する、柚樹菜の元へと。






「ん……。」
少女は、ゆっくりと目を覚ますと、大きく口をあけて欠伸をする。
そして寝ぼけ眼で周りを見ると、不思議そうな顔をして私達を見ていた。
「はじめまして。えーと……名前は。」
「利恩。」
名前を呼ぶのに戸惑っていると、柚樹菜が隣で名を呼んだ。
「ゲンさんがね、生まれた子にはこの名前をつけて欲しい。って言ってたよ。
 ジョウト地方にいる、ポケモンマスターの女の子の名前から取ったんだって。
 ……もしかして、李穏姉ちゃんにあった事あるのかな。ゲンさん。」
柚樹菜はクスクス笑いながら、言う。
「そうか、お前は利恩。と言うのだな……。」
「……??」
柔らかく微笑みかけながら、未だ不思議そうに私を見ている
利恩の頭を撫でてやりながら、私は言った。






  「始めまして利恩。私は蒼凪だよ。」








私の名前を聞くと、利恩は嬉しそうに微笑んだ。










――――――――――――――――


パールメイン軍、利恩との出会いを書きたかったのに……。
蒼凪が完全に別人です。どうにかしてください(笑)
実際、結構厳格な性格なんですけどね……誰だ、こいつは。


うちの蒼凪は、由緒正しき貴族の出身なのですが。
ある日、蒼凪の父親が蒼凪をナナカマド博士の所へと送ってしまうのです。
勿論、彼の意思とは関係なしに、勝手にナナカマド博士に頼んで。
母親はそれをずっと反対していたのですが、蒼凪が長男。と言う事から
彼を嫌っていた父親は、名を継がせたくないと思い送りました。
蒼凪はそれを知っていて、心配してくれる母親には悪いと思いつつも
ナナカマド博士の元へと行く決心を決めました。
その時に彼は父親と縁を切っています。完全に。
「自分はもう貴方の子ではない。」とキッパリと言い切って……。


その後、ナナカマド博士の元である程度幸せには暮らしていたのですが
未だに、父親の事については恨んでいる面が多いようです……。
別に蒼凪はナナカマド博士を恨んではいません。
むしろ、柚樹菜達と出会った事に感謝しているぐらいです。
蒼凪にとって、父親=ナナカマド博士と思っているぐらいですから……。



……あれ、無駄に説明長いな。これ。

コメント

Secre

トラックバック


この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

【草笛】についてのお得なブログリンク集

草笛 に関する最新のブログ検索の結果をまとめて、口コミや評判、ショッピング情報を集めてみると…
プロフィール

myuu-0240

Author:myuu-0240
AnAnやQMA等、アーケードゲームに侵食されている

中身の日記です。

基本、色々だべっててまとまりはない←





ピクシブ
ここから


メール等はこちらからお願いします



myuu1268@yahoo.co.jp



カードデータ等はデータ参照で

An×Anのカードデータは>ここ

(2,20更新)





雑食が酷くなってる今日このごろ。どうしよう(ぁ)




最近の記事
最近のコメント
最近のトラックバック
月別アーカイブ
カテゴリー
フリーエリア
ブログ内検索
RSSフィード
リンク
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。