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水彩の夢の中で 前編





ちょっと思いついたので、深夜だけど書いてみた。
ここでの注意。



・いつものように二次創作です。
・ですが、Anと別作品とのコラボです。
・実際、こんな事絶対ありえねーよな展開になってます。
・完全に自己満足文です。
・夢の中なので、何でも許されるよな展開です。
・だからと言って、ポロリはないよ!←



これが許される方のみ、追記からどうぞです。
では、どうぞ。









―― 夢の中だからこそ、こんな事は起こるらしい。
   実際、こんな事起こってたまるかよ。





青、赤、緑、黄、それらの色が水で濁った空間。
透明水彩と言うべきだろうか、よく分からない空間に俺はいる。
地面はない、壁もない、だけど立てる。
手をつねるが痛みは感じない、現実ではない、夢の世界。
あまり夢を見る事のなかった俺が、久しぶりに見た夢。
壁もなく、仕切りもなく、ただ色がそこにある。
水彩の色だけが支配する空間に、俺は立たされている。
眼帯を手に入れた日、俺は安緒からか家に帰りすぐに眠りについてしまった。
普通なら、深く眠るから夢なんて見ないはずなのに。
気まぐれと言うか何なのか、ノンレム状態にはならなかったらしい。
夢を見ている時は、何時間寝ても深く眠る時よりか眠れてないと言うのに。
明日は講義があると言うのに、こんな不思議な夢を見るなんて。
夢に原因なんて求めても意味はないと分かってはいるが、原因は不明。
疲れているせいか、脳の思考も可笑しくなったのだろうか。
それは、目の前にいる男も同じ状況か。
男、と言うより少年が正しいか。顔に若干幼さが残る。
無造作にはねた金髪は、後ろで束ねてまとめている。
身体はかなり鍛えているらしい、二の腕の筋肉はかなりの物だ。
腕を組んだまま、翡翠の瞳を左右に動かしてこの空間を見ている。
戸惑う俺に対し、どうやら向こうは落ち着いているらしい。
戸惑って思考がごちゃごちゃになっている俺が、馬鹿らしく感じる。
はぁ、とひとつため息をつくと男は俺の方へと目を移す。
腕は組んだままじ、と俺の方を見つめる。
僅かに目を細め、俺の顔から足元まで全てを見渡す。
警戒しているのか、その表情は若干厳しい物がある。
それはそうか、奴にとっては俺は全く見知らぬ人物である。
しかも服装からして、どうやら俺は見た事もないし自分がいる所では見る事もない人物だ。
どうしてそう思うかって?……当然だろう。
俺も、目の前にいる相手は俺の世界で絶対に見る事のない格好をしているからだ。
……コスプレイベントとか、そう言う所でしか見る事の出来ない格好を、だ。




「……えっと。」
暫くすると、男は口を開く。放った言葉は低い。
危険だとは感じなかったのか、言葉に鋭さは感じない。警戒は少し解けたようだ。
組んだ腕をほどき、頬を軽く掻きながらも男は俺に尋ねた。
「ここに貴方がいるって事は、もしかしたら
 俺と貴方は、同じ夢を見てるって事になりますよね。」
翡翠の目が少し閉じ、不思議そうに俺を見つめている。
敬語になっているのは俺を年上だと判断してか、それとも癖か。
口調から興奮する事もなく、ただ今の状況を理解しようと必死になっていると言った所か。
落ち着いているように見えたけど、俺と同じように戸惑っていたのだろう。
少しだけ、安緒を覚えている自分がいた。
「……まぁ、そうだな。同じ夢を見るって、双子とか以外ありえないと思っていたが。」
とりあえず、同調して相手の様子を探ってみる。別に、心理戦をするわけではないのだが。
男は、俺の言葉にああ…と小さく漏らす。納得したらしい。小さく何度も頷いている。
「です、よね。授業では聞いた事あったけど
 実際、こういう事ってあるんだな……うん。
 アイツとか聞いたら、有り得ないを連呼しような気がするな。
 いや、それより俺にも見せろとか絶対出来ない事とか言われそうな……。」
ぶつぶつと呟きながら口元をそっと手で抑え、その抑えた手の親指でそっと鼻元の傷に触れる
目は感動と戸惑いが入り混じっているのか、翡翠の色が若干暗くなったような気がした。
俺も俺で、何故この男と同じ夢を見ているのか理解しようと頭を整理しようとする。
手で頭に触れようとした瞬間、耳元の黒い紐に指が触れた。
そしてその紐をそっとなぞっていき、左目に触れてみる。
……いや、実際触れたのは愛と記された眼帯であるのだが。
そう言えば、手に入れた日着替えるのが面倒だからと眼帯をつけたままだったような気がする。
「(まさか、いや、そんなはずは。)」
ありえない、ありえるはずがない。
夢がシンクロしたのは、眼帯のせいなんて。そんなはずは。
もらったのは、何の変哲もないただの眼帯だ。不思議な力なんてあるはずがない。
あのアンサー協会お手製と言われても、それだけは納得はいかない。
そんな事があるなら、あの協会は一体何物なんだ。可笑しいにも程が……。




「あの。」
突然声をかけられて、我に返る。
困ったように見つめるその目に、すまないと軽く謝った。
「ああ、すまない。ちょっと考え事をしていた。
 とりあえず、これはどちらかの夢だと言う事は確か、と言う所か。
 それと、俺に敬語はいらない。むず痒いし。」
ごちゃごちゃになる思考の中、見つかった答えを相手にぶつけてみる。
ついでに、敬語の訂正も。何だか先程からむず痒い。何故かこの男に敬語は使われたくない。
俺の言葉には、すみませんと軽く謝りつつ男は答えた。
「ん、まぁそうなりま……そうなるな。
 でも、俺こんな夢見た事ないんだが、大抵は修行中の夢とかトレーニング中の夢とか……。」
男は再び腕を組み、自分の見ているらしい夢をまとめている。
……また凄い夢を見るんだな、こいつ。全て鍛える関連の夢じゃないか。
俺も普段鍛えている身だが、流石に夢にまでは出てきた事はない。
それだけ、厳しいトレーニングをしていると言う事か?そんな事はどうでもいいのだが。
男の証言だけを聞くと、ここは相手の夢の世界ではないらしい。
だとしたら、ここは俺の夢の世界?いや、そんなはずは……。
「そう言ったら、俺もこんな夢は見んぞ。
 ましてや、こんな色がたくさん混じった空間なんかに。」
「でも、どちらかの夢だと言う事は確かだろ?
 どちらでもなかったら、誰の夢だって言うんだよ。」
バツの悪そうな顔をして俺が言うと、男は頭を掻きつつ俺に返した。
ここは俺の夢でもなく相手の夢でもない、だったら考えられる結論は一つか。
「この空間には俺達しかいない、でもどちらかの夢ではない。
 ……二人の夢が交じり合った。と考えるのがベストだろう。」
結論を言ってはみたものの、実際こんな事はないとは思う。
心理学で夢の事は習ったけど、夢はシンクロしても交じり合うという事は聞いた事がない。
向こうの男も、納得しているのかしていないのか微妙な表情を浮かべている。
「夢が交じり合った、か。
 流石に魔法の授業でそんな事は習ってないし、こんな事ってあるのか……。」
何だか、表情からして無理やり信じようとしている雰囲気になっている、ちょっとまずいか。
「いや、これは俺の持論だ。完全には信じるな。
 それにこれは夢の世界なんだから、ありえない事も起こるだろうし。」
慌てて訂正はしてみたけれど、これじゃあ結論も何も意味がない。
フォローとは難しいものだ、しようとする度に縺れる事が大半なのだから。
だったら、言わなければいいものの。と思われるかもしれないが。
「いや、でも言われてみれば納得はするさ。
 俺と貴方は、もしかしたら似たような部分があるのかもしれないし。」
そう言って、相手は俺に向かってにこりと笑ってみせる。
……こいつは前向き思考でもあるのか、ちょっと眩しく見えてしまった。
似たような部分があるとしても、一体どこにあるのか検討がつかないのだが
とりあえず、少なからず救われたと言う事実は変わりはない。



何故だろう、会った時から彼とは始めて出会った気がしなかった。
こんな奴、俺の記憶の限り出会った事などないと言うのに。
多分、性格も似ては似つかない存在。下手すれば正反対かもしれない。
なのに、こんなにも落ち着いて話せるのは何故だろうか。
この感覚は、まるで家族に話しかけているのと同じ感覚だ。
初対面の相手に、こんな気持ちになるのは殆どないというのに。
相手の言うように、俺と彼は何か似ている部分でもあると言うのだろうか。
だとしたら、一体何がシンクロして、何が似ていて。



その時、一瞬だが空間が動いた。
水彩の空間がぐにゃり、と動き出しひとつの色が消える。
先程まであった赤が消えたのだ。残ったのは白に混じった青、緑、黄の3色のみ。
もしかして、時間が経つと色が消えていくのか?だとしたらこの3色が消えて真っ白になると
この夢は覚めてしまう、と言った所か。
色が消えた事に、相手も気づいたらしい。周りをしきりに見回していた。
「この夢、時間制限とか決められてるのか?」
「らしいな、多分色が消えたら終わりだろう。」
相手の呟いた事に、俺は冷静を装い答えを返す。
その答えに、彼は少し寂しそうな顔をしつつも納得はしたらしく、頷く。
「そっか、そうだよな。ここは夢だもんな。夢は覚めるものって言うし。」
そう言って、ぎこちない笑みを浮かべる。寂しいなんて、俺と彼は何の関係もないと言うのに。
その言葉にはそうだな。と簡単に返す事しか出来なかった。
前より笑えるようになったと言えど、俺は彼のように簡単に笑みを浮かべる事は出来ない。
冷たく思われるかもしれないが、それは事実であるのだから。




大抵は、それが相手に通じる事はなく冷たい奴と思われて終わるのだが
どうやら向こうには通じたらしい。今度は優しく微笑んだ後、俺に尋ねる。
「なぁ、覚めるとしてもどうせ暫く覚めないんだから、話でもしないか?
 何も言わず、ただお互い黙り込んだだけって言うのも面白くないしさ。」
そう言い、その場に胡坐を掻く。床と言う感覚がない空間で座るのも可笑しいと思われるが
まぁ立てるんだから当然座れるか。と思う事にしてみる。
確かに、このまま黙り込んでも意味はない。夢といえど流石にそれはない。
それに、もしかしたらこの夢の正体がつかめるかもしれない。
夢に正体なんてないと思うかもしれないが、このままモヤモヤが残るよりかは幾分かマシだ。
「……まぁ、そうだな。でも俺はあまり面白い話は出来ないが。」
「かまわないさ。話したくないなら聞くだけでもいいし。」
胡坐を掻いたまま爽やかにニコッと笑う彼が、更に眩しく見えた。
あんな風に、一度でいいから笑ってみたいと思うのに。
彼の心づかいに感謝しつつも、俺も相手に向かい合うように胡坐を掻く。
色しかない空間でお互い胡坐を掻くというのも、可笑しいような気がするが。




 そして、俺と彼の会話が始まった。




―――――――――――


とりあえず一旦区切り。
誰が誰と話しているかは、次回書く予定です。
と言いつつ、誰と誰かは予想はつきそうな予感がしますが。


……あ、念のため言いますが
語ってる相手が話しているのは、カードメンバーのあいつじゃない事は確かです。
プロフィール

myuu-0240

Author:myuu-0240
AnAnやQMA等、アーケードゲームに侵食されている

中身の日記です。

基本、色々だべっててまとまりはない←





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カードデータ等はデータ参照で

An×Anのカードデータは>ここ

(2,20更新)





雑食が酷くなってる今日このごろ。どうしよう(ぁ)




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