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カフェ『Answer』名物ウェイトレス誘拐事件 12



目標は8月終了だって言ってたのに、何この大遅刻(笑)
ごめんなさい、すみません、許してくださいorz



とりあえず、あともうちょっとなのでスピードかけていきます。
学校も始まっちゃうしね!
と言うわけで、今回は大団円の1個手前。解決編です。
解決、と言っても救いの意味でですが。若干ケリとか入れられてますので要注意。
今回お借りした皆様の行動、皆格好よくて感動ですわ……。


それでは、追記からどうぞ。





※アホい間違い発見、訂正しました。


 私は、いつだってお姫様だった。

 欲しい物は何だって手に入った、無理やりでも手にした。

 私が欲しい物は、私の手に入るべきだと信じていたから。

 嫌われたっていいのよ、取られる向こうが悪いんじゃない。

 私は、悪い事なんてひとつもしてないのよ。

 向こうが頑なに拒否しなかったから悪いんじゃない。私は何もしていない。

 そんな目で見られたって、困るのはこっちなのよ。

 迷惑きわまりない、それはこっちの台詞なのに。



 彼は言ったわ。私が嫌いと。

 そんな彼を、私はずっと欲している。

 なのに、いつも隣には弟がいた。彼の一番大切な存在である弟。

 邪魔だった。隣には私がいるべきなのに。何故あんたなんかがいるのか。

 そして、何故あんたは今でも幸せそうに笑えるのか。

 大事に守ってくれた兄と縁を切り、何故新しい道へ進もうとするの?

 そんなの、許せない。そんなの、許したらいけないのよ。

 あんたは、一生私の下でもがけばいいの。

 それが、あんたの運命なのに……!!!!









「ああああぁぁぁぁ、うぁぁぁぁぁああぁぁっ!!!」
女の叫び声が、部屋中に広がる。
そしてそのまま、自らの拳で何度も床を殴りつける。
その叫び声と行動に、部屋にいた女以外の人物は全員怯んだ。
iceは、思わずギリジンの服の裾をぎゅっと強く掴む。
まさかまた何かをやるつもりか。と思った慎は、そっと二人の前に出る。
しかし、女はひたすら床を殴り叫び続けるだけだった。
怯む彼らを無視するように、女は怒鳴り始める。
「なんで、なんで、なんでよぉ!!なんであんた達ばっか幸せになるのよ。
 なんであたしには幸せが来ないのよ!!
 ただ、あたしはハントが欲しいだけなのに!ただ、ただそれだけなのに!!
 なんで、思い通りにいかないの?!なんで、いつもあたしばっかり不幸なの?!
 慎はただの弱虫なくせに、そこにいる女は暴力女の癖に!!
 あたしが何したっていうの!?なんでそいつらばっかり幸せになるのよ?!
 あたしはなぁにも悪くないのに!!何も悪くないのに!!!!!!」
無我夢中で、叫びまくる女に慎は思わず軽く舌を打つ。
嗚呼、やはり変わらない。この癖は。
自分の思うようにいかなかったら、怒鳴り散らすこの癖は。
矛盾する言葉を並べ、責任を誰かに押し付け、自分の我侭を優先する女。
惚れていたあの頃は、それすらも止めなければと思っていたけど今はそんな気にもなれない。
ほら、他の奴らだって唖然としてるじゃないか。意味のない事だと分からないのだろうか。
そう思い、大きくため息をつく慎。
そんな慎とは対照的に、とーまは自分の身内の罵倒の言葉に怒ったらしく
女の首根っこを掴もうとした。
しかし、それは適わなかった。予想できない事態が目の前で起こったからだ。
それは、とーまにとって…いや、この場にいた全員にとって衝撃的な出来事に違いない。




「……。」
ゆっくり、犯人にちかづく。顔は暗くて見えない。
おもむろに犯人に対峙すると、ふーんと鼻先で笑って、そのまま重い足蹴りをみぞおちに喰らわせる。
床にへたばった相手を、そのまま見下ろして言葉を待つ。
部屋に、女の苦しそうな声と蹴りあげられた音が響く。
「……かっ、はぁ……!」
女は突然の痛みに顔を歪ませ、倒れこむ。
慎は、みぞおちを食らわせたその瞬間手を伸ばしてiceの目を隠す。
iceは、音は聞いたものの何が起こったかわからず困惑している。
そしてとーまは、意外な人物の異変に思わず手を止め、離れた。
当然、その表情に驚きは隠せていない。
「痛いのか?…嘘だな。痛くないだろう。立て。
 そしてもう一回さっきのようにヒステリックにわめいてみたらどうだ。」
いつものほんわかとした声とは違う、重苦しい声。
誰も見た事がないであろう、彼の異変。それは女にも当然衝撃は与えている。
ガタガタ震え始める女。慎達の方からは顔は見えないが雰囲気だけで伝わる黒い気。
彼……ハチヤの様子は、誰がどう見てもいつもとは違っていた。
「い、いたい……いたい。なんで、なんで?私、何も悪くなんて……。」
「……まだ言うの?愚かだね。相変わらず。」
震えながらも、顔を何度も横に振りながら否定する女。
痛いのか、その声は何処か途切れ途切れである。
それでも、自分が悪いと認めぬ女に慎は呆れ果てたように呟く。
だけど、声色に動揺は隠せていない。
ハチヤは、そんな女に見下すような目線を向けながら語り始める。
「自分が不幸だって?そうだろう。お前は不幸になりたいようだからな。
 そうして不幸な自分に酔いしれ、他人に八つ当たりしか出来ない自分に酔い、
 そして他人の痛みを己の不幸として歓喜している。
 …人はそういうのをナルシストと呼ぶ。
 お前は『可哀想な自分』という範疇の中でしか、自己確立されていない。
 つまり、今こうして惚れた男に不幸で最も愛しい自分の舞台をお披露目してるんだろう?
 さあもっと踊ったらどうだ。それとももう一回手を貸してあげようか?」
声色はいつものハチヤだが、どことなく冷たさを感じる言葉。
その言葉に、当然優しさというものは存在しない。
幾度となく突き刺さる言葉に、女は自然と涙を流していた。
「あ……ああ……。」
言葉も出ず、ただ震えるだけの女を見てとーまは閉ざしていた口をゆっくりと開いた。
「……不幸だが何だか叫ぶのは自由だ。
 だが、それを俺の家族にぶつけるんじゃねぇよ。
 お前がどれだけハントを愛してるかは分からない。分かりたくもないな。
 妹を傷つけて…慎も傷つけて、そんな奴に幸せが訪れるなんて、俺は許さない。」
先程の動揺が残っているせいか、若干声はいつもより余裕はない。
だが、怒りは篭っているらしくハンカチで巻かれていた逆の手をギリ…と強く握り締めている。
大事な人を傷つけていて、更にその責任を逃れようとする。それがどうしても許せないらしい。
正義感が強いのかもしれない、だが今はこの女にどうしようもない怒りを感じて仕方がない。
悔しい気持ちと怒りが混ざりあい、とーまの表情は自然と険しくなっていた。
とーまの言葉に同様するかのように、ハチヤは一度だけ頷きつつ続ける。
「だな。自分の痛みしか感じえず、人の痛みを想像する余地すらない無能な人間が
 愛されたいとは、おこがましいにも程があるだろ?そういうのを、片腹痛いと言うんだ。
 もう一回、身を持って教えてあげた方がいいかな?
 そうしたら、愛されないにしても哀れんではもらえるかもしれないけど、どうしようか?」
そう言い、ハチヤは目線だけを後ろにいる彼らに向ける。
「……哀れむ、か。あの男がするとは思えないけどな。」
目線を受け取ったとーまは、ぼそりとそれだけ呟いた。
一度会った事のあるあの男の姿を想像し、助ける姿を想像したが気持ち悪くなったらしく、止めた。
そして、ふとハチヤと目が合ったギリジンは一度だけ犯人の方を見つつ、言った。
「……皆さんすみません。僕も自分がかわいいです。
 なので、こんな奴に大事な自分の言葉や感情を割いてやりたくないんですよ。」
ああ、視神経の無駄遣いだ。そう呟いて犯人から目線を外す。
言葉はとても丁寧だが、その言葉に優しさの欠片は微塵もない。
iceは、何故か黙ったまま何も言わない。言う言葉が思いつかなかったのだろうか。
「へぇ、言うじゃないの君も……。」
想像してなかった答えに驚きつつも、慎はギリジンの方を見た後、女に向かって言う。
「…さぁ、これで味方は誰もいなくなったよ。
 何度でも言わせてもらう。僕はもう、あんたの奴隷じゃないんだ。
 せいぜい牢獄の中で、永久に逢えないあいつの名前を呼んでればいいさ。
 そして、何度も自分が悪くないと足掻いていればいい。無駄な足掻きをね。」
冷たい眼差しを向け、突き放すように言う言葉。
女は、絶望した表情になって泣き崩れた。ううう…と声を出して床に顔を擦り付け咽び泣く。





「…………。」
iceは、そんな女を見つめながらも女の言葉を思い出していた。
否定していたとは言え、こうやって男に守られているこの状況。
考えたくはなかったが、自分も否定出来ない場面があるのではないか…。
安心感からか、一気に体の疲れがどっと来ている。
否定等の強く考える力も殆どなくなっているらしい。
iceは、ただ犯人の言葉に考え込むだけだった。
そんな彼女に気づいたギリジンは、彼女の肩を寄せつつ優しく囁きかける。
「ice…?…気にしなくていいからね。君は悪くないんだよ。」
彼女の思いつめた表情に、ギリジンは出来る限り優しく声をかけることしかできなかった。
とーまは、何かを感じたのかiceをただ黙って見つめるだけ。
そしてハチヤは、一度だけiceの方を見つつ心配そうな声で言う。
「あ、iceさんだいじょぶかな?団長さんいるから大丈夫か…。
 嘘泣きじゃあないと思うけど、もう少しお灸据えておく?
 どうせ自分のためにしか泣いてないよこの人」
最後の方は、犯人の方を見て若干トーンを落としつつ慎に尋ねるように言った。
慎もまた、目線だけをiceに合わせた。
「そこらへんは、旦那に任せた方がいいかもね。お灸は……いいんじゃないかな。
 こいつ、何しても反省しないし。」
あんちゃんがしたいならしてもいいよ。とぼそりと付け足し、慎は言う。
自ら手を下さない限り、卑怯と思われるかもしれない。
だが、やはり過去の自分がやめてくれ。と止めている。まだ未練があるのか。
いや、これは過去の自分の弱さが引き出す枷だ。こんな所で出なくてもいいのに。
心の中で、慎は思わず舌打ちをする。表情は悔しさの色が自然と出ていた。
「そう、ならやめとく。学ばない人間に学習を求めても無為だから。
 (…昔なら、反吐が出なくなるまで蹴り上げてたな。多分…俺も丸くなったもんだね)」
慎の言葉に、ハチヤは犯人から離れる。
「……。」
とーまは、未だ黙ったままだった。妹の事もあったが
先程からのハチヤの言動に驚き続けているせいもあった。
「(……うん。あんちゃんは怒らせるべきではないな。)」
と思っているらしい。若干、表情は悔しさから少し硬い表情へと変わっていた。
「そっか…。こいつも哀れな女だけどね。だからこそ、僕は間違って惹かれてしまったのかな……。」
遠い目をしながらも、慎は泣き崩れる犯人の女を見ている。
昔の自分なら、抱きしめて慰めていたかもしれない。今でもやろうと思えば出来る。
だけど、それをやってしまえば元の木阿弥だ。断ち切ったのならやるべき行動ではない。
自分が出来るのは、ただ哀れなこの女を見る事だけ。助ける手綱を渡す事ではないのだ。
「( ´ω`)…。」
慎さんも色々あったんだろうなと思って、ハチヤは気の効いた言葉を探すも見つからずただ肩を叩く。
表情は、いつもの優しいあんちゃんの顔になっていた。
その様子を黙って見ているとーま。ぽろぽろと黙って涙を流すice。
そして、iceを優しく抱き寄せつつも慰めるギリジン。
外から、自首した男二人組が呼んだパトカーのサイレンがなるまでは
部屋には、二つの泣き声が響くだけであった……。







望遠鏡を片手に、覗くひとつの部屋。
事件の終わりを告げたその様子を見ると、そっと目から離す。
音は聞こえない。当然か、ここは外で部屋から遠い場所にいるのだから。
近くには彼らの乗ったバイクの跡、その近くで自分は部屋を覗いている。
月明かりに照らされ、静寂が支配するこの場所で自分は彼らをただ見ているだけ。
下手すれば不審者かもしれない。だけど、どうしても気にせずにはいられなかった。
勿論、この事件の犯人の事ではない。自分が心配しているのは……。
「…………。」
携帯望遠鏡をポケットに直し、乗ってきた車へと近づいていく。
そろそろ離れなければ警察が来るだろう。
このまま、彼女が自首なんてするはずがない、自分の否を認めぬ彼女が。
自分がここにいれば、間違いなく不審者としてつかまる可能性がある。
そして、ほぼ大体の確率で彼女と対面してしまう。
そうあってはいけない。そんなの元の木阿弥に等しい。
あんな女に合わせる顔なんて、これっぽっちもないのもあるが
協会の事もある。そして何よりも、やっと彼女から解放された彼のためにも。



サングラスを外すと、赤い目が露わになる。
彼と同じ赤い目。そして彼と反対の目元に一つの泣き黒子。
これは、僕と彼が繋がっている事を表す唯一の証。
お互いがお互いである事を、何度も確認した思い出の箇所。
小さい頃に一緒に歩んできた、もう1人の僕
今となっては、もう二度と話を交わす事もないだろうけれど。
簡単に話しただけの、クリスマスのタワー。きっとあれが最後の会話になるだろう。
たった一言、簡単に交わしただけの会話。
それだけでも、嬉しかった。彼が目の前にいると言う事がはっきりと分かるから。
例え、もう二度とあの頃に戻れぬとしても。
彼が生きている。それだけでいい。彼が幸せなら、それでいいんだ。
自然と流れる涙を、止めろといわんばかりに無理やり袖で拭く。
後悔した所で、何も変わらない。
彼が前に進もうとするならば、自分も前に進まなければ。
双子と言え、違う道を進む。これも運命と心に踏まえて。




「気は、済んだか。」
後ろから、聞き慣れた声がした。
同じ部署であり、そして協会全体をまとめる人物の声が。
その声を聞き、我に返ると何度か首を横に振った後、
外していたサングラスを付けて少しだけ微笑む。
男は、そんな彼を見てひとつだけため息をついた。
「なら、帰るぞ。見つかったらまずいんだろう。」
そう一言だけ言い、男は車の方へと歩んでいく。
いつも厳格な彼の言葉だが、今日は少しだけ優しく感じる。
今日は甘いんだね。そんな生意気な言葉を呟いた後
彼は、最後に一度だけマンションの方に振り向き、男の後を追って行った。




協会員、ハントがたった一人の弟の為に涙を流した瞬間。
その事実は、見ていたマーティ以外に知られる事は殆どなかったと言う。




――――――――――――



間違って消したので、かなり文変わってますorz
とりあえず、犯人からは解放されました。一応一件落着。
望遠鏡から見えるわけないだろ。と突っ込まれそうですが、そこはスルーで(ぇ)
ハントに関しては、性格変わってます。いろんな意味で。
最初は入れるつもりはなかったんですが、入れた方が面白いかなと思い←
ちなみに双子の決別、過去の清算。それをイメージして書くつもりは
連載開始当初はありませんでした。どうしてこうなtt(爆破)


あと一回と、後日談でこの連載は終了予定です。
……長かったなぁ;


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myuu-0240

Author:myuu-0240
AnAnやQMA等、アーケードゲームに侵食されている

中身の日記です。

基本、色々だべっててまとまりはない←





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myuu1268@yahoo.co.jp



カードデータ等はデータ参照で

An×Anのカードデータは>ここ

(2,20更新)





雑食が酷くなってる今日このごろ。どうしよう(ぁ)




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