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カフェ『Answer』名物ウェイトレス誘拐事件 8




またもや娘のターン、でも空気は拙い方向に……。


今回は、暴力表現がありますが、この小説は健全でございます。
多少暴力表現はありますが、年齢制限はありません。
最悪な結末なども予定はしていませんので、ご安心を。



それでも、暴力表現がいやな方は回覧をご遠慮くださいませ。
拍手返信は、あとで更新いたします~。



(追記:大幅修正いたしました)




   どうしたの?何だか顔色悪いよ?


   え……いや、何でもないですよ?
   今日、仕事たくさんあったから疲れただけです。
   大した事ないですし、平気ですっ。


   でも……。


   もうっ、私は大丈夫です!心配しないでください。
   それよりも、明日は泊まりの仕事でしょう?荷物まとめ手伝いますよ。


   ……それなら、いいんだけど。
   あまり、無理しないでね。もし何かあったら、すぐに僕に相談して。
   些細な事でも、何でもいいから。


   えぇ、ですが今は大丈夫ですから、ね?


   …………。







   ――― あの時、相談していれば少しは変わったのかな……。






―― パァーンッ!!


それは、突然の事だった。
いきなり、強く頬を叩かれる。
じん……と叩かれた方の頬に、痛みが広がる。
意味もなく突然叩かれ、驚く暇もなくiceは女に身体を引き寄せられる。
間近でみたその顔は、笑っているが目は笑っていない。
睨み付けようとしたが怯んでしまい、睨み付けられなかった。
そして、そのままベッドの方に強く押された。
ぼふっと強く音を立てて、iceは倒れた。
「まったく、ずっと寝ていると思ったらすぐ起きちゃうんだから。
 あいつら、もっと強くスタンガン当てて欲しかったのに……期待したあたしが馬鹿だったー。」
ムスッと不機嫌そうに呟くと、そのままベッドに近づいてiceに圧し掛かる。
再び顔を覗き込み、ふーん。と呟きながら、iceの顔をそっと撫でつつ言った。
「こんな奴に、慎が夢中になるなんて……ばっかみたい。
 大した事ない、ただの女なのに。慎はこんな女を守ろうとしてるのね。
 どこにでもいそうな女じゃないの。どこにでも……。」
慎の名前を何度も呟くたびに、女は嫌そうな顔をする。
写真では嬉しそうに微笑んでいたのに、実際はこんな表情ばかりしているのか。
彼女が、慎の惚れていた人なのか。なぜ彼女に惚れたのか。
同じ女でも、iceはソリが合わないであろう事はすぐに分かった。さっきから撫でられるたびに
嫌な感じがする。同じ女といえあまり触れられたくはなかった。
整った瞳、潤んだ唇、少しパーマのかかった髪の毛、普通に見たら綺麗なのに。
殻を開けると、罵倒の言葉しか出ない。鳥肌が立つほどの。
そして、自分はそんな女性に逆らえず怯んだままで。本当に情けない。
本来ならば、すぐに逃げなければいけないのに……。




「貴方の事、軽く調べさせてもらったわよ。」
女のその言葉に、iceは目を丸くして驚いた。
いつのまに調べられていたのか、探偵の嫁として最低限の注意は払っていたのに。
女は、そんなiceを無視しつつ話し続ける。
「貴方のお父さん、今行方不明らしいわね。貴方達をおいて。
 だから、貴方のお父さんの家に援助してもらいながら育ったんでしょう?
 その条件は、お父さんの弟さんと一緒にすごす事……でも、貴方はそれが嫌だった。
 それはそうよねぇ。雷嫌いのトラウマを作った張本人なんだから。」
情けないわね、と鼻で笑う女。その女の言葉にiceは強く彼女を睨み付ける。
ずっと悩んでいる事を、ここまで馬鹿にされるような言い方をされるとは。
確かに、人からしたらそんな事で……と思われるかもしれないが、自分にしては大きな問題なのだ。
気にしなければいいのに、iceは心の底から怒りを抑え切れなかった。
「大学だって行けたのに、もう頼りたくないから就職したんでしょ?
 でも、行った職場は突然火事にあって経営破綻。おばあちゃんの所に居候になりつつ
 バイトを見つけたら、そこはセクハラばかり。ほんっと運がないのねぇ。
 しかも、初めて出来た彼氏にはエッチを迫られて断っただけで『野蛮』って言われて。
 それが原因で、野蛮がトラウマになっちゃうなんて、単純にも程があるわ。
 普通好きなら断らないのに……どこの堅物なんだか。」
そこまで言うと挑発するかのように微笑んで、いきなりiceの胸を強く掴む。
痛みにビクッと震えながらも、iceはただ黙って女を見ていた。
いや、何も言えないのだ。悔しさで。言おうとしても悔しさで言葉が出ないのだ。
「こんな身体、すぐに差し出してもいいぐらいよ。
 私なら、すぐにでも差し出すわ。あの人が望むならすぐにでもね。
 貴方ぐらいの若さだったら、身体でどうにでもなるはずよ。今の旦那さんだってそうじゃないの?
 ちらっと見たけどあの人、情けなさそうだしねぇ……。」
「……そんな事ない!!!!」
その言葉を言った瞬間、iceは声をあげて怒った。
女は、笑っていたがiceの怒鳴り声に一瞬にして笑みを消す。
「彼にそんな事なんてしません!!私の事はどうこう言うのは勝手ですが
 彼の悪口を言うのだけは許しません、訂正してください!!」
訂正しろ。と言うのは無理な問題かもしれない、だけどどうしても許せなかった。
大切な人をそんな扱いにされて、怒らない方が可笑しい。
「あーら、そこまで庇うなんて流石奥さんって所ね。
 ……ほんっと生意気、何であんたなんかが……。」
再度胸を強く掴んだ後、その手で前に垂れかけていた髪を強く引っ張る。
引っ張られた瞬間、iceは小さく苦しそうな悲鳴を上げる。
そんなiceを放置し、女は呟き始めた。




「何で、あんたが幸せになれて私は幸せになれないの?
 私は、ずっとあの人を見つめてきたのに。あの人の好みになろうとしたのに。
 あの人が欲しいものなら、すぐにでも手に入れてきてあげるのに。
 あの人が傍にいるなら、私は何でも耐えられるのに。
 弟だって、大切にするのに。あなたの好きなものなら、何でも好きになれるのに。


 あの人が手に入るなら、何だってやってきたのに、何でなんでなんで………。」




呟く女の表情は、何処か翳りが出始めている。
どれだけ好きな人を愛しているかは、嫌と言うほど伝わってくる。
だけど、iceはその愛は理解は出来なかった。誰かを愛すると言う事は良い事である。
だけど、その愛は歪んでいる。歪みすぎている。聞くだけで鳥肌が経つ。
病む、と言うのはまさにこの事か。この人に、慎が振り回されていたと分かると
怒りもあるが、恐れもあった。慎が恋愛にトラウマになるのも無理はないと思った。
そんな事を考えていると、突然女は笑みを浮かべる。
だがその笑みは、歪んだ笑みであった。その笑みを見ると自然と冷や汗が出た。
「せっかくあの人の情報が手に入ったと思ったら、すぐに消されちゃってさ。
 丁寧よね、アンサー協会って。ハッカー向けにちゃぁんとセキュリティが出来ているもの。
 やっと見つけて、詳細を探そうと思ったらすぐに破壊されたわ。ホントひどい。
 あの人の手がかりが、やっと見つかったと思ったのにすぐにおじゃん。
 結局、慎を使わなきゃいけないなんて……嫌になるわ。
 でも、いいわ。ちょっといい事思いついちゃったから♪」
そう言って、女はクスッと笑うとiceの太もも辺りを撫で始める。
その瞬間、iceは全身を震わせる。
「な、何して……。」
言おうとした瞬間、女はきっぱりと言い放った。



「あんたの幸せ壊して、慎も壊してあげる。
 そしたら、彼は来るわ。いいアイデアでしょう?
 貴方のその身体を、隅々まで壊してあげる……。」



その言葉に目を丸くして驚く。彼女は、何を言っているのか。
撫でる場所を考えると、やろうとしている事は分かる。だけどそれは必要があるのか。
「な、何でそこまでやる必要があるんですか?!
 こんな事したって、ハントさんは来ません!慎さんはハントさんの事を……。」
「馬鹿ね。」
iceの言葉に、女は冷たく言い放った。
「彼は、私から逃れるために仕事場と住む場所を変える位弟馬鹿なの。
 そんな弟に何かあったら、絶対来るわ。今だって隠しているけ変わってないもの。
 でも、すぐに弟を傷つけても面白くない……だから、貴方を壊すの。」
女は、iceの顔をそっと撫でつつ言う。
「あの子は逃げた、だからお仕置きしなきゃいけないの。
 貴方ばかり幸せになるから悪いの、あいつが幸せになるから悪いの。
 幸せになんてしないわ、絶対に……絶対に!」
女の顔が、まるで般若のように変わった。
その瞬間、全身に震えが生じるのが分かった。
それでも怯むものかと、iceは女を睨み付ける。
「ふふ、その顔になってられるのも今のうちかしら。
 ……貴方が幸せになるから悪いの。恨むなら、慎を恨みなさい。私は悪くないわ。」
そう言い、再び歪んだ笑みを浮かべながらも女は近づいてくる。
嫌なのに、手を縛られているせいで抵抗する事が出来ない。足も体重がかけられて動かない。
こんな事になるなら、相談すればよかった。思い浮かぶのはあの時の彼の顔。
心配かけさせまいと、元気を振りまくんじゃなかった。
でも、私の我侭で彼の仕事を犠牲にするわけにはいかない。自分で解決しなければ。
私の我侭で、彼を困らせたくない。あの時甘えた言葉が最初で最後の我侭だから。
でも、思い浮かぶのは後悔の言葉ばかり。そして……。
「(も、嫌……誰か、来て……。
  こんなの、やだよ………やだよ…………。)」
自然と流れるiceの涙に、女は怯む事なくただ笑うだけであった。
そして、iceが強く目を瞑ったその時であった。




「……ちょっと、僕の妹に何しているわけ?」




突然聞こえる、聞き慣れた声。だがそのトーンは低い。
その声に、iceと女はすぐに振り向いた。
月の光に映るその顔は、笑っているが何処か笑っていない。
腕を組みながらも、二人をじっと見つめていた。
そしてiceは、見慣れたその姿に向かって名前を呼んだ。




 「……慎、さん。」




小さく自分の名を呼ぶ妹に、慎は待たせたね。と優しく微笑んだ。




―――――――――――



本来の王子様じゃないけど、助けは一応来たよ。編。
本来の王子様はもうちょっと後の予定。でもまだ続くんだぜ←


というか、全年齢でも服破られる描写とかは大丈夫だよね……?
一応、ここに出てくる人達はたまご除いたら18歳以上ですから、ですから!!


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