スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

大晦日短文『弟はふと思う』





今年、最後の短文更新となります。
それと同時に、今年最後の更新日記ともなっております。
この日記は、前書いたクリスマス短文の続きとなっています。


今年は、本当に色々あった一年でした。
数え切れないほど考えたけど、楽しい事もたくさんあった一年でした。
来年は、どうなるかは分からないけれども
今年お世話になった方に、心から感謝の気持ちを。
そして、来年もこんな奴ですがよろしくお願いいたします。



この短文を読む際の注意。
こちらに当てはまる方は、ブラウザバック推薦です。



・妄想乙
・二次創作はアウト。
・デフォで暗いのは勘弁して。
・AnAnでそれはねーよ。
・カード話はやめてくれ。



そちらに当てはまらない方だけ、続きからはどうぞ。








  貴方が幸せに笑うだけで、俺は幸せになります。


  神様、お願いします。


  俺の幸せはいいから、皆に幸せを与えてください。


  俺の幸せは、もう十分与えられたから。




ぼんやりとする。
目の前にある山積みの本に、手がつかない。
早く、終わらせて遊びにいきたいのに、手が動かない。
大きなため息が、思わず漏れた。
あの日から、ずっとだ。心に何かが引っかかる。
俺が気にする必要は、ないといわれたのに。
あの時から、ずっと引っかかりっぱなしだった。



あの日、クリスマスの日。
俺は、孤児院へプレゼントを届けた後、いつもお世話になっている人の所にプレゼントを届けていた。
といっても、たぶん留守だろうからポストに手紙を入れた後に
プレゼントを、玄関先においているだけなんだけど。
(たぶん、気づかれず放置されている危険性もあるけど
 さすがに、クリスマスを邪魔するわけにもいかないしな。)
孤児院でご飯を食べなかったため、ずっと腹はなるが仕事をしなければいけない。
早く帰って、一人寂しくケーキでも食うかな。
そんな事を呟きながら、街中を走っていく。
去年のクリスマスは、シャオさんと過ごしていたけど
今年は気を利かせ、ぱぱさんと一緒に高級レストランで過ごして!と言う意味をこめて
特別ディナーの予約をしておいて、と頼んでおいた。
シャオさんは、俺が来ると思って予約したけど、ぱぱさんが来るから驚くかもしれないな。
ぱぱさんもぱぱさんで、俺ここで待ってるから来て!と言ったら応じてくれたし。
二人はただの下僕と飼い主の関係だ。と言っていたけど、雰囲気から見て違うのバレバレだしね。
早く、シャオさんも告白すればいいのに。といつも思う。
規則があるから気にしているのかな。別に俺はいいのにさ。



それと同じように、クリスマスは家族で過ごさないか。と義姉からメールも来た。
もう大丈夫だから、ケーキ一緒に食べよ?と、優しい言葉を投げかけてくれた。
でも、今あの家に戻れるはずもなく、俺は忙しいから。と断ったのだ。
義姉は嫌いじゃない。逆らえない所もあるけど嫌いじゃない。
義父も優しい。血の繋がっていない俺にもとても優しくしてくれる。
一ヶ月に一回は、こっそりと大丈夫か?というメールをくれるから。
(それだけしか送れないのは、彼が忙しくてメールをしている暇がないからで大した意味ではない)
ただ、母さんだけは……今は顔を合わせられないから。
まだ、もうちょっと距離をおかなきゃ俺と母さんは……。



  ――クリスマス?何を言ってるの?


    祝ってる暇なんてないでしょう?母さんを困らせたいの?


    そんなの、金持ちの道楽なんだから私達はやる必要はないの。






    ……私は、お金持ちになりたいのよ!!!


    あんな夢見がちな男とは違う、現実的な事を考える女なんだから!!!!







ふと、頭の中によぎる暗い過去に頭を強く横に振った。
駄目だ、今は思い出す事じゃない。
とりあえず、運び終わったら帰ってケーキを食べよう。
慎にーちゃんが、特製ケーキを作って冷蔵庫に入れておいた。って言ってたし。
そのケーキを、今は頭の中でいっぱいして行こう。
そう決意すると、俺は一度止まり、握りこぶしをぎゅっと握り締めると
最後の目的地へと向かい、走りだした。




その時だった。あの光景が見えたのは。
誰もいない公園、見えたその姿は悲しくて。
通り過ぎた瞬間、また足が止まりそうになった。
だって、だってあんな姿。見た事なかった。
記憶をたどっても、思い出せないからそうに違いない。
初めてみる、あんな姿。忘れられるはずのないあの姿。
皆笑っているクリスマスで、悲しんでいる身内の姿。
……なんで、なんでなんだ。
家に出た時は、そんな様子は見せなかったのに。





  ―― 何で、慎にーちゃん。ないてるの。





家に帰っても、その姿は忘れられなくて。
ケーキを口に含むと尚更、鮮明に思い出されていた。
イチゴの甘ずっぱさが、口の中に広がる。
それと同時に、疑問も浮かんでくる。
あの時の慎にーちゃんは、とても悲しそうだった。
券をひとつ握って、下を向いて。
流れた涙が、雪のつもる地面に吸い込まれていく。
その姿は、とても悲しそうで、そして切なくて。
いつも意地悪だけど、本当はとても優しいにーちゃんの姿を見ていたから、
泣いてる姿なんて、一度も見た事はなかった。
一気に飲み干した紅茶はとても熱く、それと同時に目尻も熱くなる。
……明日、慎にーちゃんはまたいつものように笑うだろう。
そう言う人だから、仕方ないというのは分かっているけれど。
俺は、慎にーちゃんのあんな姿を見て気にせずにはいられない。
だって、他人とは言え慎にーちゃんは、俺を救ってくれた一人だったから。





  ―― クリスマスが金持ちの道楽?そんな事ないよ。


     クリスマスはね、金持ちとか関係ないんだよ。


     最近は勝ち負けとか言ってる人もいるけど、関係ないと思う。




     
     だから、お前もクリスマスを楽しむ事。これ、兄貴命令だからね。







「……おい。何ぼーっとしてるんだ。」
後ろから、不意に声をかけられて我に返る。
山積みの本は崩れていて、整理した意味がなくなっていた。
ああ、これじゃあまた大掃除長引いちゃうな。そう思うと苦笑を浮かべる。
「……あー、ごめん。俺またぼーっとしてた。」
えへへ、と頭を掻きながら、ゆっくりと後ろを振り返る。
そんな俺の姿に、とーまにーちゃんはわざとらしく大きくため息をついた。
「ったく、大掃除終わらせて遊びに行こう。って言ったのお前だろ。
 ぱぱさんが心配してたぞ。さっきから動く気配がないって。」
「ごめんごめん、ちょっと考え事してた。
 あとこれだけだから、ちょっと待っててね。」
急いで本を積み上げなおすと、隣に移動したにーちゃんはその整理した本の束をもち
丁寧に、並べていく。
「あ、にーちゃん……。」
「俺も手伝う、今のお前に任せてられない。」
眼鏡ごしに映る瞳は、相変わらず厳しいままだけど言っている言葉は、とても優しい。
とーまにーちゃんはそんな人。だから、俺の今の状況もよく分かっていた。
あの日、あれから気にしてばかりの俺に一番初めに叱ったのもとーまにーちゃんだった。
あいつはあんな奴なんだから、気にしても仕方ないだろう。と
それと同時に、気にしないのが無理なら、無理すんな。とも言ってくれたのも。
本棚に丁寧に並べる様子を横目でみつつ、俺は小さな声でありがとう。とお礼を言うだけだった。





「はー、今年も終わっちゃうね。」
本棚の整理が終わり、リビングに移動してお茶を飲む。
喉が渇いてたから、一気に回復した。やっぱりお茶は美味しいね。
そして飲み終わっていったこの一言に、とーまにーちゃんはそうだな。と軽く返した。
「ね、にーちゃん。来年の目標とか考えてる?」
「……いや、別に。とりあえず医師になるための勉強をしなければ。とは思うな。」
さらっ。と言うにーちゃんに、ちょっと頬を膨らませながらこう言ってみる。
「えー、それだけ?あの子ともっとイチャつきたい。とか思わないわけー?」
「……俺はお前とは違うからな、容易に抱きつけたりしたら苦労はせんわ。」
「あれは愛情表現!つか抱きつきOKの友達にしかやってないし。
 そこまで言う事ないじゃんかー。」
「今年のお前は、自重しなさすぎだ。来年はもっと落ちつけるように努力しろ。」
「あ、ひっでー。そこまで言うかー!!」
横目でズバズバ言うにーちゃんに、流石の俺もちょっと怒っちゃったわけで。
頬をつねろうとするけれど、それより先ににーちゃんが俺の頬をつねってくる。
「つーか、お前俺に内緒で色々やっただろ。あの罰ゲームのプロマイドも送ったろ。
 それが何より、落ち着きがない。と言う証拠だ……!!」
「ひゃ、ひゃっへひーはんひふははいひ……。
 (だ、だってにーちゃん気づかないし……。)」
「気づかなくても、あれは送ったら駄目なんだよ。分かってるのか……!!」
「い、いひゃいいひゃいっ!!ほっへはほひるっへは!!
 (い、痛いっ!!ほっぺた伸びるってば!!)」
頬をつねられ、痛がる俺はじたばた暴れてみせる。
そして、念を押すかのように二度とやるなよ。とにらみつけた後、にーちゃんは手を離した。
ジンジン広がる痛みに、ちょっと涙が出そうになった。
まぁ、すぐ止めてくれた辺りはにーちゃんは優しいんだけどね……。
「……にーちゃん、マジでほっぺた痛いんだけど。」
「自業自得だ。まったく……。」
呆れるように言う言葉に反して、悪かった。と言うように俺の頬を優しく撫でる。
撫でられたら余計痛いんだけどな。と思いつつも不器用なにーちゃんの優しさに思わず笑みがこぼれる。
にーちゃんの優しさに、俺はいつだって助けられている。
そう、いつだって…………。





  ―― たまご、新作ケーキあるけど試食してみる?


     ……お前、数学苦手なのか?俺が教えてやるから見せてみろ。


     寂しい時は、にーちゃんの胸貸してあげるよ。だから泣いちゃいなさい。


     ……笑ってろ。悩んでるお前なんて見たくない。





     大丈夫、大事な弟なんだから、守ってみせる。







本当は、とても優しいにーちゃん達。
心から安らげる空間、あたたかいごはん。
俺は、もうたくさんもらった。
だから、今度は貴方達が心から笑っていて欲しい。
俺の幸せをあげるから、今度は貴方達の幸せを実らせて。
俺は、もう十分もらったから。もう深くは望まないから。
誰にも教えない、俺だけの秘密。
誰にも教えない、俺が願っている事。







   ―― みんな、幸せになって欲しい。



      それが、今の俺の願いだよ。







「何ニヤニヤしてるんだ?お前は。」
「ん、何でもなーい。それより遊びに行こうぜ。
 せっかくだから、あの子も誘ってさ♪」
「っ!!べ、別に必要ないだろ!!!////」
「にーちゃん顔赤いよー?冗談なのに。」
「……やかましいっ!!」
「いっだぁ!!ひどいぜー…冗談だってのに!!」
「……フンッ!!」






大好きな家族に、俺に暖かさを与えてくれた家族に。
何よりも、誰よりも大きな幸せを。






―――――――――――――



今年最後の文なのに、こんなのでごめんなさい(土下座)
あれ、去年もこんな感じじゃなかったかな。どうもメランコリー度が高いな、ううむ。


というわけで、前回の続きのたまご視点。
実は、おにーちゃんが泣いている所を見てしまっていた。と言う話です。
何気に、家族の幸せを一番に願っている三男。
姉の幸せを何よりも喜び、ぱぱさんとシャオの関係を一番心配している身でもあり、
家族が幸せになって欲しい。とずっと願っているのも彼だったりします。
よく言えば純粋、悪くいえば考えすぎ。
お猿さんなりに考えているところもあるのです。色々と。



まとまりのない文ですが、今年の短文更新はこれで終了。
今年は、本当に色んな方にお世話になりっぱなしでした。
来年も、こんな管理人ですがよろしくお願いいたします。



願わくば、来年の寅の年が皆様にとってよい年になる事を祈って……。

コメント

Secre

プロフィール

myuu-0240

Author:myuu-0240
AnAnやQMA等、アーケードゲームに侵食されている

中身の日記です。

基本、色々だべっててまとまりはない←





ピクシブ
ここから


メール等はこちらからお願いします



myuu1268@yahoo.co.jp



カードデータ等はデータ参照で

An×Anのカードデータは>ここ

(2,20更新)





雑食が酷くなってる今日このごろ。どうしよう(ぁ)




最近の記事
最近のコメント
最近のトラックバック
月別アーカイブ
カテゴリー
フリーエリア
ブログ内検索
RSSフィード
リンク
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。