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ある男のささいなお話 『心と記憶の壁』




もうすぐガイダンスが始まって、授業どう取ろうか本気で悩んでいます。
……うーむ、ここで書く事じゃないな、うん。




さて、今回の小話なんですが。
最近日記に出没してなかった長男、慎のキャラ萌え的ストーリーです。
このお話を読む際のご注意に、完全自分の妄想詰め込みまくりの部分があり
ロン毛はこうでなきゃ嫌だ!!と思われている方は読む事をオススメいたしません。
尚、今回のお話は長井透流様の所のお話と繋がっておりますです。
(内容に、問題がある場合は即効お知らせください。)




一区切りしようと思いましたが、もう一気に載せます。
携帯だとめさくさ長いので、要注意。







では、覚悟が出来た方のみどうぞ。









 人間、知らなくていい物もある。
 知らずに、そのまますごしていれば幸せに過ごせたはずだった。




 でも、僕自身はそれを許せなかったらしい。
 彼女の涙を、見たくなかったから。
 1人の大切な人、大切な『妹』の悲しむ姿を…見たくないから。
 『妹』に幸せになって欲しいから。と言うたった一つの理由で。





 たとえそれが、僕にとって悲しい事になるかもしれないとしても。









――雨の静かに降る昼時。
ある料亭の一室で、僕は茶を片手にある人物を待っていた。
その彼を何とか呼び出す事に成功したが、問題は話を聞いてくれるかだ。
不安が、自然と心を侵食していた。




その瞳にいつものような余裕はなく、口からは何度目かのため息をつく。
自分の心の中で失っていた物のパーツが、当てはまって
元の形に戻った時から…ずっと彼は、そんな調子だった。
知りたくなかった物を知って、自分がそんな人物だった。という事を知り、
義弟のであったあの男が、自分と血が繋がっている事も知り、
そして、その昔の自分を失った原因が…自分のよく知る人物だと知ってしまったせいだ。




自分が、どんな人間だったかは正直どうでもよかった。
そんなの、あとの人生で何とか巻き返したらどうにでもなる。
だが、問題は後者の自分のよく知る人物の事だ。
別に、今更彼に何やこうや言うつもりはない。
ただ、彼に問いたかっただけだった。
色々な事を、答え次第では考えもある。
……恨むつもりなどは、一切ないのだが。





いつだって願うのは、妹の幸せなのだから。
例え彼が、どんな人間であったとしても……。







はじまりは、数ヶ月前の事だった。
恋人同士が祝福しあう日が終わって、数日後から僕は何処か可笑しかった。
時おり頭痛がし、夜になると強い痛みが襲う。
吐き気を催すほどではなかったが、その痛みはとても辛くも感じた。
それでも、仕事を休んだら店の方が大変になるから。と。
頭痛薬を飲みながら、仕事へは行ってたりはしたのだけれども。
病院に行ったら?と心配もされたが、別にそんな大事じゃないから。と断った。
ただの頭痛だから。と、薬で治るかもしれないから。と言い訳を綴って。




毎晩見る夢の中では、闇の中で誰かが助けを求めている。
ただ、誰かに助けを請う夢を。
助けて。と僕に声をかけている。
どうにも出来ない僕は、ただそんな彼を見つめているだけ。
ぼんやりとしか見えないその姿を、見つめる事しか出来なくて。
いつものように洒落た言葉も、冷たい言葉もかける事が出来ずに。
途中で目覚めて、そのまま眠れない夜を過ごす事が多くなった。




僕は、数年前からの記憶がない。
記憶を失ってからの生活は、今は違うがあまりよくはなかった。
ここでコックとして働く前は、運び込まれた病院からこっそりと抜け出して
ホスト等夜の街で働き、自らの生活を支えていく生活をしていただけだったから。
今の生活を過ごしていけるのは、ホスト時代に知り合ったシャオの援助もあるからだ。
どこで生まれ、家族の顔がどんな顔だったかも一切覚えていない。
ただ覚えているのは、『慎』という名前だけ。
その名前も、誰にもらったかなんて覚えているはずがない。
親の顔さえも、思い出せないのだから。
助けを請う男の姿にも、覚えがない。
誰なんだろう。と心の中で何度も問うたが、いつも忘れようとした。
でも、夢を見るたびにはっきりと現れるその姿。
僕にそっくりな、その姿を……ついには忘れる事が出来なくなっていた。
知りたいけど、知ったら何か後悔するような気がして。
僕が思い出す事で、傷つく人が出るかもしれないから。
それに、こんなの僕らしくないからな。と。
開き直って、そのまま押し込める事も少なくはなかった。





数日が過ぎて、昼頃にとーまが深くため息をつきながら帰ってきた。
どうしたの。と聞いたら、お前によく似た奴に会った。と。
難しそうな顔をしながら、そう言った。
僕によく似た奴?……ドッペルゲンガーじゃないの?なんて
ふざけて言ってみるが、自分のその表情に余裕はない。
頭の中に、夢に出てくる彼の姿が思い描かれたから。
彼はそんな僕に気づきもせず、その言葉に、そんなわけあるか。と呆れるように言って
更にこう一言。言ったのだ。






「君のお兄さんに、よろしくね。」と。







その瞬間、今までに感じた事のない痛みが僕を襲った。
頭が割れるような、何もかもが壊されるような痛みが。
痛みに耐え切れなくて、その場に倒れこみ、らしくもないうめき声をあげる。
声に流石に焦ったのか、とーまが僕の元へと駆け寄る。
僕の名前を叫ぶ声が、遠く感じる。
大丈夫。と声をかけようとするけれど声が出ない。
何かが、僕の中から色々とあふれ出すのが分かる。
これは、一体何なのだろうか。
僕は、一体何を忘れていたのだろうか。
何で、僕は忘れていたのだろうか。と。
自分に問い詰めるが、溢れ出す情報に頭が追いつかなかった。
そして、僕の意識は耐え切れず
ただ、真っ暗な闇の中に意識をほおりこまれるだけだった。






真っ暗な意識の中で、相変わらず助けを請う声がする。
ゆっくりと目を開けて、その姿を見た。
今まではぼんやりとしか分からなかった姿が、今ははっきりと見える。
金髪の髪、切れ長の赤い目、そして目元には泣き黒子。
見覚えがあるなんてものじゃない、目の前にいるのは確かに
自分が最も知っている、いや…自分が一番知らなければいけない人物。





――助けを請うていたのは、『僕』だった。






その瞬間、忘れていた何かが一気に噴出した。
家族、生まれた所、故郷、そして…何者であるかも。
それは、記憶をなくしてから数年間で築きあげた僕とは違う存在で
今とは違う、明るく微笑んでいた僕がいて。
そして、記憶を失う瞬間絶望した顔の僕がいて。
生まれた頃からの、すべて僕が一気に頭の中からあふれ出していく。





今までに出した事のない声を出して、僕はその闇の中で届かぬ叫びをあげるだけだった。





気がつくと、ベッドの上だった。
見慣れた僕の部屋、蛍光灯の光がまぶしい。
額には、びっしょりと汗が掻いているのが分かる。湿っぽい感じが僕の身体を支配する。
近くにいたとーまが、大丈夫か。と僕の顔を覗き込んだ。
その顔には、何処か余裕がない。そりゃそうだ、いきなり叫んで倒れたんだもん。
そんな状況で普通にいられる方が、凄いと言った所だからね。
嗚呼、自分がどんなのか思い出して焦るはずのこんな時に
こんな事を思える辺り、僕は元からこんな所があったんだな。と思ってしまう。
それとも、これは記憶を失ってから作った余裕の残りなのだろうか。
記憶喪失の人間が、記憶を戻したら失ってからの記憶が消える。というパターンは
聞いた事があるが、僕はそうではないらしい。
だって、目の前にいるこの男の弱点とかも、全て覚えているのだから。
大丈夫。と一言言って、僕はとーまに微笑みかける。
今は、この心配性な弟にこの言葉をかけてあげるべきだ。と思ったからね。




好奇心旺盛な所は、昔から身についていたらしい。思い出して更に深まっただけだ。
翌日…数日間有給をもらって、真実を知るために。
僕はかけてあったコートを着て車のキーを手に、家の外へと出る。
こうなったら、とことん知ってやろうじゃないか。
僕が失った物を、僕が何が原因でそれを失ったかを。
そして、僕の記憶が戻ったきっかけを作ったあの男が、今は何を考えているかを。
逃がしはしない、僕は追ったら追い続ける人間だから。
しつこいかもしれないけれど、知りたい事はとことん知ってやる。
それが、僕の使命なのかもしれないから。






それが、とんだ勘違いでもいい。
記憶が戻っても、僕なのは変わらないのだから。







情報は、結構あっと言う間に集まった。
やり方はあえて言わない。言わせやしない。
ちょっと、荒療治だったからシャオにも協力してもらった部分もあるけれど。
そこは許して欲しい。好奇心からの…という事で。
僕が記憶を失ったのは、ある会社が関連していた。という事。
僕に関連している狙われたその人物が、今はアンサー協会にいる事。
そして、その人物の情報をその会社に流していたのが……僕のよく知る人物だと言う事。
最後の情報が、一番ショックだったかもしれない。
でも、僕以上に傷ついているのは……彼なのかもしれないから。




そういえば、妹が最近元気がなかったな。
チームに後輩ちゃんが帰ってきて凄く喜んでいたけれど、その彼と連絡が取れなくなってから
何処かぼぉっとする事が多くなった。仕事の時もクイズの時も。
それでも、彼からもらった指輪は今でもしているらしい。
仕事だから仕方ない。と彼女は言い切って開き直っているが
その目は何処か寂しそうで、悲しそうで。
世間から見たら、そんな男忘れてしまえ。と言うかもしれないけれど。
それほど、大好きだったんだ。……今は止めるべきではない。
彼に問うまでは、止めるべきではないのだ。





この料亭で、僕は彼に会う約束をした。
荒療治かもしれないけれど、あの時と同じように手紙を出して。
前と違うのは、若干脅しをかける文章を書いた事。
書いたのは僕じゃなくてシャオだから、読んだ時やりすぎじゃないか。とも言ったけど
今回は、これくらい無理やりの方がいい。と。本人ははっきりと言い切りやがった。
妹に対しての溺愛っぷりも、ちょっと抑えたらいいのに。
仕方ないか、表では明るく振舞ってるけど悲しそうにしているのを見たら
ほっておけないのだろう。彼女としては。






 ――さぁ、色々と聞かせてもらうよ。探偵君。
    逃がしやしないから……覚悟しておくんだね。







玄関先で、不安そうにしている彼の姿。
目元が見えないように被った帽子、赤いルージュをつけ、
黒いドレスを纏った女性は、お越しくださり、有難うございました。と声をかける。
相手の疑いの晴れない目に、少しおびえた様子を見せるが
なんとか冷静を保ち、慎のいる部屋へと案内した。




帽子に隠れたその目には、何処か寂しさも感じられた。





――――――――――――――




す ん ま せ ん。


ネタは練ってあったんですが、色々考えていたら纏まらなくなって
そして、色々変更しちまえ!!と頭の中で叫びまくる始末。
とりあえず、慎の記憶を戻す事はもう決まってました。
戻らせない方がよかった…と思われたら申し訳なく;;
あっさり戻りましたが、戻るなら戻るであっさりした方が
奴らしいな。と思ったので……はい。
室内で帽子は可笑しいだろ。と思われ方。
色々事情があるんです、問わないでください。



と、とりあえずこちらはこんな感じですっ!!
問題があったらご報告を!!すんませんでしたーー!!!

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